こんにちは、ミドリです。
前回の記事でちょっとお話した、”ちょっと注意な革”のお話。
『スプリットレザー』について。
よく、『床革』とか、『二番革』とも呼びます。
どういうことかと言うと、革の表面(銀付きと言います)ではなく、
表面の銀付き革を取り、残った下の部分を更に加工しているのが、
スプリットレザーというわけです。
銀付き革を『一番革』とも言って、もちろんこれが普通の皮革です。
床革(とこがわ)という呼び方で、「なるほど~!」と思ったものですが、
つまり、”とこ”とは、底の部分という意味なんですね。
どこを使おうが、革は革、なので間違いではありませんが、
革は表面(肌面)に繊維が密集していて、内側にいくほど繊維が荒くなります。
なので、強度に劣るという欠点があるのです。
それでもよく使用されるのは、やっぱり価格が安いから。
捨てるのもったいない部分を使っているから、安いのは当たり前ですよね。
強度が弱いので、表面にウレタン加工をしたり、PUを貼ったりもします。
当然、革の”味”はなかなか出せません。
それでも"合皮”よりはいいでしょ~。”皮革の表示も出来るし”っていうのは、生産者の考え。
消費者はそこまで細かいこと、気にしない!って。
でもですね、やっぱりデメリットはきちんと知ってもらうようにするべきだと思います。
どういう所に使用するかというと、
お財布だったら、内部(マチとかカード入れ部分とか)。
バッグだったら、底、マチ、ハンドルの裏とか。
強度にそれほど関係ない所だったらいいですけど・・
むしろ強度が要求される場所だったりして。。^^;
お値段安めのベルトなんかもよくあります。
スプリットレザーは・・・
繊維が荒い=切れやすい。のです。
なんだか、暴露話みたいになっちゃいますが。笑
こだわる人には是非知っておいて欲しい、豆知識でした。^^
ちなみに、私たちの『MIKE(ミーク)』は、スプリットレザーは一切使っておりません。
内部は、”一番革”^^の牛革です。
細かいところにもこだわって、
永く愛される小物を作っていきたいと思っています♪